延岡名物 高田万十

オリジナルイラストシール


先日文房具屋さんの出先に買い物に行くと、写真シールしーとなるものが目に入りました。
思わず購入してしまい、さっそくオリジナルイラストシールを作ってみました!
3種類の色違いでタイ焼きマークのシールとパンダちゃんのシールを制作・・・チビちゃん達のオマケに差し上げようかと思っています。数に限りがありますので、お越しの際は是非お声をおかけください!

ここ数ヶ月、夕方4時から5時にはお袋と親父には先に帰ってもらい、一人で焼きながら販売をしております・・・。
幸か不幸かさして忙しくないので、夕方ボチボチと7時くらいまで営業しております。
先日の事です、夕方一人タイ焼きを焼いていると、一人のお客さんが・・・
「客じゃないとよ!客じゃ・・・一言君にモノを言っておこうと思ってこうやってはせ参じたわけだが・・・」
80がらみのお爺ちゃんです・・・客じゃないと宣言されたのですが、ほおっておく訳にもいかず、はたまた焼いているので相手も出来ず・・・
「はい・・・?」
とレジの方に顔を出しつつ焼いていると
「・・・(十二分に間を貯めて・・・)いよいよ君にバトンを渡すわ!」
感慨深げに目を閉じてもの申します。
「(ますます)はい?」
なんのこっちゃ分かりません。
「延岡の知事としていままでこの延岡を牽引してきましたが・・・その役目は君に引き継ぎます!がんばれよ!たまには一緒に飲もうや!・・・じゃ延岡を頼んだよ!」
髪の毛一本も無い曇り無き輝く頭で、衝撃の前歯一本のみの口元から、熱き情熱と共に焼酎の熱い吐息を吐き出しながら満面の笑みで微笑むお客さん(正確にはお客さんではありません)・・・延岡の為に忙しかったのでしょう・・・いつ洗濯しただろう油まみれの作業服をまとったそのおじさんは颯爽と帰っていきました。
なんだったんでしょう?そもそも『延岡の知事』とは?
しかし『延岡を頼む!』との熱い思いに答えるべくがんばろうと誓う46歳初夏の夕刻の出来事でした・・・。

歳をとるとそうなっちゃうんですかね・・・何言ってるのかわからないときが多々あります・・・。
お袋も何言ってるのか分からなくって散々聞かされて
「で、それなんの話?」
ってそもそも何について話しているのかわからないんです。
主語も無く、自分が話している事の現場に僕もいて逐一見ていたかのように同意を求めるように、僕に確認するように話が始まり・・・そして終わります。

今日も大阪から来られたというお客さんと僕が話していると
「お客さんは大阪のどこ?」
とまるで大阪に詳しいです!大阪に住んでましたよ!の高いテンションで会話に割り込むお袋・・・
ちなみにお袋は宮崎・・・いや延岡・・・いや幸町・・・いやこの店からほとんど出ずに人生を過ごしてきています。大阪の事なんて全く知りません!
「東大阪です!ご存じですか?」
知ってるはず無いじゃん!とも言えず・・・なんで自分で会話のハードル上げたんだろう・・・と思ってみていると
「あー!東大阪ね!はいはい・・・こないだテレビで何とか言う人・・・あん人が住んでるって言ってたわ!」
え!テレビ情報!・・・しかも『なんとかって人』レベルで・・・
「なんとかって人ってだれよ?」
なんでそんななん?と思いながら会話の合いの手として一応聞いて見ると
「あん・・・あん人よ!お母さんが・・・『女』の人よ!」
あのね・・・この世のすべての人のお母さんは『女』です!
「そうですか・・・芸能人の方おおいですもんね・・・」
お客さん苦笑いです・・・
お袋・・・残念です!