延岡名物 高田万十

がんばれオレ!


疲れています・・・
だって仕事は増える一方、給料は減る一方・・・これじゃいかんと、(『今日はもうやめちょこや!』と夕方早くに片付けをはじめる)年老いた父母を先に帰し一人でタイ焼きを焼きつつ(持ち帰り)カキ氷も擦りつつレジをしつつ帳簿をしつつ7時まで営業をする毎日・・・。
さらにすっかり歳をとって仕事『粉溶き』と『アン炊き』以外全くしない親父が『アン炊き』すらしなくなったので開店の10時までにアンコを仕上げようと早朝5時半からアンコを炊くように・・・。
週に二回はこんな朝を過ごすようになって分かったことが二つあります。
一つは『アン炊き』がものすごく楽だと言うこと!
だって吹きこぼれることのないようにずーっとみとくだけなんですもの!確かに豆が煮上がる瞬間を見逃さないように気をつけなくちゃいけませんが・・・だいたい煮上がる時間は決まっています。
ですので待ってる時間に、10個箱に高田万十のロゴのスタンプ押しをしてみたり、溜まった帳簿をパソコンに打ち込んだり、粉の準備をしたりと色々出来たりします。
ちょっと時間が余ったらパソコンでyoutubeを見たりも出来ます。
拘束4時間実働30分の軽作業なんです。
それなのに・・・親父があんこが無くって早朝からアン炊きをしていたときは
「お父さんは朝早よーからアンコえお炊きよるとよ!あんた粉くらい溶いてやらんけ!」とバタバタと焼いている僕に文句を言っていたお袋・・・
知っていますか?粉溶き・アン炊きの1000倍『焼成』が大変なことを!
粉溶きは約20分の作業時間、アン炊きは4時間実働30分の軽作業、タイ焼き『焼成』は張り付きで9時から最後の6時半まで焼き台の前での作業です。
しかも誰も交代してくれないんですよ!
それなのに『粉溶きをかわってやれ!手伝ってやれ!』って・・・その理論でいけば
「朝早よーからアンコ炊きよるから、『焼成』半分の4時間は代わってやるね!」
って言わんといかんやろ!
それなのに粉溶きの作業時間の20分どころか5分もだれもかわってくれないってどういう事!
しかも親父はアンコ炊いたらそれで仕事は終わり!
おれはそこからが本番で炊きあがってから開店の準備で焼き始めて、昼休憩の30分以外は一回も座ること無く閉店まで作業です。
考えれば考えるほど、どんだけ楽な仕事しかしてきていないんだろうと腹がったってしょうがないんです!
・・・言ってもしょうが無いけど・・・。
もし僕が親父と同じで『粉溶き』『アン炊き』専門で他のコトしないでよかったら、多分もう一個なにか仕事してたと思いますね・・・。だってすること無いんだもん。

そんなクタクタな僕を苦しめるもう一つのとあるイベントがあります・・・。
新聞やテレビでも紹介されている『まちゼミ』なるイベントの準備で勉強会・セミナーが繰り返し行われているんです
そこで『まちゼミ』とはなんぞや?と言うあなたに簡単に説明すると
町の商店主が先生となって自分の得意分野の講座を開催するというイベントです。
例えばメガネ屋さんが『自分にあったメガネの選び方』、文房具さんなら『初めての万年筆の選び方』等々自分の職業の専門知識を必要な方にお教えし、店主の人柄に触れ、理解してもらいお店のファンになってもらおうという企画なんです!
・・・しかしいざ自分がまちゼミ参加するとした場合、何をお教えすることが出来るだろう?
「美味しいあんこの炊き方」なら・・・いや4時間の長丁場になってしまいます。
「タイ焼きの粉の溶き方」いやいや門外不出のレシピです!
「タイ焼きの焼き方」必要ないでしょ・・・。
ね!何も無いでしょ!
・・・どうしましょ?
勉強会では
「仕事とは関係なくてもいいですよ!自分の好きなこと、得意なことを講座にする人もいます」
とのこと・・・しかも魔法の言葉『初心者の為の』とか『○○入門』をつけると、初心者の方ばかり集まる講座ですよ!と宣言するから熟練者さんが来なくて安心です!だって。
好きなことね・・・お!そうだ文章書くの好きだから『いいね!をもらおう!初心者の為のfacebook文章講座』はどうかしら!
いやいや・・・人にお教えできることはなにもないわ・・・
じゃあ『簡単お絵かき!パソコンイラスト入門』なんてどう?
いやいかん!それこそお教えできる知識は無いし・・・。
うーん・・・どうしましょう・・・。
何も思いつきません。
しょうがない・・・最後の手段です・・・こんなの入れて焼いて欲しい!私はこれで食べたいの!あなたの好きな具材を入れますよ『あなたの夢のタイ焼き作ります!』でいきます。
募集人員は一回4人の少人数で3回の開催予定です。
僕もイマイチよく分かっていないのですが、詳しい内容のチラシを配布するそうです。
受付期間も決まっているのでいましばらくお待ちください・・・。
やべ・・・今からドキドキしてきました・・・こうご期待!