月末月初のこの独特の空気感。数字を見ては働き、働いては数字を見る。まるで終わりのないループの中を歩いているような気がする。おかしい、頑張ったはずなのに、気分はなぜか物悲しい。これは一体どういうカラクリなんだろうか。
朝から仕込みに没頭していると、時間はあっという間に過ぎていく。どこかのタイミングで「そろそろ休憩でもするか」と思うのだが、その瞬間に目に入ってくる口座残高。「あれ、なんか思ってたより…」という気持ちになるのは、もはや恒例行事のようなものだろう。しかし、冷静に考えてみよう。入ってきたはずのお金はどこへ行ったのか。もちろん、必要な支払いに消えているわけだけれど、それでも何か見えないブラックホールに吸い込まれているような錯覚が拭えない。
そんなことを考えているうちに、やるべき仕事は次々と押し寄せてくる。気づけばまた数時間が経過し、「なんだか今日はやけに頑張った気がするな」と思って時計を見る。だが、そこでふと「いや、毎月この時期はこんな感じだよな」と気づく。ルーチンワークに心を持っていかれるのは、なかなか厄介な話だ。
とはいえ、月末月初のこの物悲しさも、一つの風物詩なのかもしれない。来月もまた同じことを思うのだろう。でもまあ、こうして文章にしているうちは、まだ元気があるということかもしれない。そんなことをぼんやり考えながら、今日も一日が終わっていった。