ハムタイAMERICAN
三代目高田万十であります。
お金はありません。ええ、胸を張って言うほどにありません。
笑えるくらいに無いのですが、それでもこうして振り返ってみると、細く、長く、なんとかやってきた歴史だなぁ…と思うことがあります。
店名の由来でもある「万十」も、気づけばメニューから姿を消してもう何年になるでしょうか。
万十屋なのに万十がない。これもまた「三代目で潰す」と忌み言われる三代目らしいと言えばそれらしい話です。
初代である祖父は、丁稚奉公から叩き上げた関西商人。
なかなかのアイデアマンでした。
当店の懐かしいメニュー「お好み焼き」――あれは広島風でした。
もやしにキャベツ、イカゲソ、天かす、少しの豚肉。
焼きそばが入る前の、いわば“原始的広島風”。
当初はコテで提供していたそうですが、どうにもお客さんが食べにくそう。
そこで「ナイフとフォークで食べたらええやないか」とひらめいたのが祖父。
お好み焼きをナイフとフォークで。
今なら「おしゃれ?」で済みますが、当時はなかなかの冒険だったはずです。
二代目であるお袋はというと、当店の看板メニュー「ハムタイ」の生みの親だと、今もなお自負しております。
ただ、よくよく話を聞いてみると――
常連の子どもが
「アンコ苦手やから、ハムとマヨネーズ入れてたい焼き焼いて」
と言ったのが始まり。
……アイデア、出してません。
でも本人は
「私が考えた!じいちゃんのアイデアの血が流れちょる!」
と一歩も引かないので、ここはもう触れないことにしています。
さて、三代目の僕はというと。
看板メニュー「ハムタイMAX」を……と言いたいところですが、
実は約二十年前に、ケチャップとウインナーを入れたたい焼き
「ケチャタイ」
を生み出したのは、この私です。
当時はなかなかの好評をいただきました。
いただいたんですが……
風のように去っていきました。
まさに迷メニュー。
ところが最近になって、
「ケチャタイ、もう一回やらんの?」
「昔あったよね?」
という声を、ぽつりぽつりといただくようになりまして。
――これは、呼ばれている。
ということで今回、
満を持しての復活であります。

ただし、同じままではつまらない。
ボリュームアップ。
パワーアップ。
そしてカロリーは……大幅アップ。
期間限定。
数量限定。
懐かしいと思われた方は、ぜひご賞味ください。
細く長くやってきた三代目の、
ちょっとした意地と悪あがきの一品であります。
しかし…じいちゃん関西人なのになぜ故の「広島風お好み焼き」だったんでしょう…?
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