眼鏡オン・ザ・眼鏡
「あなたココの親族の方?」
ご来店と同時に、僕よりちょっと年上くらいの女性のお客さんから突然そう声をかけられました。
「そうですよ!ここの息子です!」
するとお客さん、ちょっと目を丸くして
「あら!そうなの?じゃあ…ここの息子さん?お孫さんになるのかな?」
「はい、ここの孫で息子の…“三代目で食いつぶす”の三代目です」
もう何百回と言ってきた、いつもの自己紹介です。
するとお客さん、少し考えるような顔をして
「じゃあ…“まさちゃん”の弟さん?甥っ子さん?になるのかな?」
知らない人物、登場です。
誰ですか“まさちゃん”。
しかも、かなり親しげです。
「まさちゃん…ですか?すみません、その方は存じ上げないですね…」
「えっ?タカダのまさちゃんよ!この店の息子さんって言ってたけど…。ご兄弟いらっしゃらないの?」
「姉が一人おりますけど、男兄弟はいないですねぇ…」
「じゃあ親戚かしらねぇ。タカダのまさちゃんとは同級生でね…」
グヌヌ…。
また始まりました。
我が家に時々発生する“隠し子疑惑シリーズ”です。
しかしですね。
祖父はもともと関西の人間で、丁稚奉公先のお店が延岡に移転するときについてきた人なんです。
だから基本的に延岡に親戚はいないんですよ。
となると誰なんだ、“まさちゃん”。
火のない所に煙は立たぬ…とも言いますし、ここは深追いしない方が、祖父と親父の名誉のためかもしれません。
「しまった!」
エンディング直前、真犯人に気づいた瞬間には既に犯人が崖から飛び降りている、古谷一行版『金田一耕助』みたいな気持ちです。
何も解決しないまま、この事件は迷宮入りとしたいと思います。
ところで皆さん、プリンターってどれくらいで買い替えますか?
僕はですね、“使えるものは骨までしゃぶる派”なんです。
壊れかけてもネットで調べて、叩いて、なだめて、祈って、とにかく最後まで使いたい。
えぇ、要するにケチなんです。
昨年末、下の娘が
「お父さん!プリンターのインクがハマらん!」
と騒いでおりました。
見ると確かに、6色インクの黒だけが“カチッ”とはまらない。
愛用の“偽ハズキルーペ”を老眼鏡の上から装着。
ダブルメガネ状態で覗き込みます。
…全く分かりません。
異常は見えないのにハマらない。

ネットで調べても同症状は出てこない。
うーん…と悩みながら調べると、インクケースごと交換は可能らしい。
ただ、その値段を見ると
「新品買った方が早くない?」
という絶妙な価格。
しかしそこはケチンボ店主。
まだ諦めません。
ふと
「もしかして悪いの、プリンター側じゃなくてインク側では?」
と思いつき、隣のシアンを外して黒の場所に入れてみると…
カチリ。
「おおぉー!」
犯人は黒インクでした。
翌日、電気屋さんへ。
ここでまた問題です。
純正品にするか、少し安い互換インクにするか…。
財布をゴソゴソ…。
はい。
事情により互換品を購入。
その夜。
…ハマりません。
どうやら黒は使用頻度が高いので、再利用カートリッジのツメ部分が削れているらしい。
翌日また電気屋へ。
今度は純正品。
カチリ。
勝利です。
「直ったぞー!」
と喜びながら試し印刷しようとすると
『シアンのインクが不足しています』
一歩進んで二歩下がります。
翌日また電気屋へ。
シアン購入。
無事印刷成功。
「よし!完全復活!」
…と思ったその瞬間。
仕事用の印刷をしようとしたら
ピッ…ガシャーガシャー…
『紙詰まりです』
裏を開けて紙を取ります。
再挑戦。
ピッ…ガシャーガシャー…
『紙詰まりです』
調べると、紙送りローラーが摩耗してツルツル。
ネットには
「きれいな布で拭いてください」
とありますが、もう磨きすぎて新品より輝いています。
廃インクパッドも交換済み。
中身ほぼ新品。
…しかし寿命。
ついにスクラップとなりました。
結局、最初から新品買った方が安かったんです。
でもですね。
ケチンボという生き物は、“ここまで直したんだから、もうちょっといける”と思ってしまうんです。
そんなある日。
「お父さん!プリンターがカサカサ印刷で色が出らん!」
今度は上の娘。
…がんばれお父さん。
以下繰り返し…。
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