最初の休み
怒涛の6月でした…。
年間休日24日、一日拘束時間13時間のたい焼き屋が、6月休んだ日数…。
なな・なんと6日!
あぁ…疲れました。そして財布も泣きました…。
最初の休みは、家族のお祝いです。
下の娘の誕生日が5月だったんですが、本人も仕事でみんな揃って祝えなかったんです。それに僕たち夫婦の結婚記念日。
そして上の娘の誕生日。
ただ、我が姓で祝う最後の誕生日でもありました。
延岡・大分・福岡と、それぞれ別々に暮らしていますので、中間地点の大分に集合。
大分在住の下の娘が張り切って、あれこれ準備してくれました。
お昼は、おしゃれで落ち着いたカフェ。
おしゃれなお店って、なんでおかずもちょっぴり、ご飯もちょっぴりなんでしょう…。
僕の理想は、唐揚げゴロンゴロン。冷ややっこ一丁。キャベツ山盛り。どんぶり豚汁にどんぶり飯。なんですが…。
さすがに娘二人の前では言えません。
夜は気合のホテルディナー。
これまた和食のお店だったんですが、なんというんでしょう…。
一口?
半口?
いや四分の一口?
くらいずつ、小鉢でちょこちょこ運ばれてきます。
美味しい!確かに美味しい!
でも、ちょっとずつでもどかしい!
お刺身なんか飛び切り新鮮で、
「すみません、どんぶり飯ください!」
と声を掛けたくなる気持ちをググッとこらえ、いよいよ残すはデザートだけとなりました。
どんなデザートかな?と楽しみに待っていると…
パチッ!
僕たちのテーブル周辺だけ真っ暗に。
「停電?」
とスタッフさんを見ると誰も慌てていません。気づいてないの?
「こんニャロメ!」
せっかくの家族のお祝いなのに…。
と思った瞬間、
パチパチパチ…
と花火の音。
「ハッピーバースデー♪」
と店員さんの歌声。
花火の付いたケーキが二つ運ばれてきました。
「サプライズで準備したのよ!」
と下の娘。
なるほど!そういうことか!
家族みんなワチャワチャしていると、
「はい!こちら向いてください!」
とチェキでパシャリ。
ここまでなら大成功です。
……ところが。
電気を消した範囲が広すぎたのか、暗い中を運ぶのが大変だったのか、テーブルに着く頃には花火は消えていました。

さらに真っ暗の中で撮ったチェキ。
しばらくして写真が浮かび上がると…
ケーキはもちろん、家族も誰一人写っていません。
隣の空っぽのテーブルだけが、きれいに写っていました。
ある意味、奇跡です。
それでも娘が準備してくれた気持ちが嬉しくて、
「ありがとう。」
とケーキを食べていると、
「花火は消えてるし!」
「チェキは誰も写ってないし!」
と下の娘はプンプン。
聞けば、このケーキにも一苦労あったそうです。
「Happy Birthday」と「Happy Wedding Anniversary」でお願いします。
と電話すると、
「承知しました。『ハッピーバースデイ』と『ハッピーウエディングアニバーサリー』をローマ字でご用意いたします。」
「違います。ローマ字じゃなくてアルファベットで英文でかいてください」
「はい。ローマ字ですね。」
「だからローマ字じゃなくて…。」
「はい。ローマ字で。」
この攻防を何度も繰り返したそうです。
学生時代、4年間ケーキ屋さんでアルバイトしていた下の娘。
「スペル間違えられたら嫌だから何回も確認したのよ!」
とのこと。
結果はスペルは完璧。
花火は途中で消え。
チェキには誰も写らず。
サプライズとしては大惨事でしたが…
今思えば、それも全部ひっくるめていい思い出です。
何年かしたら、
「あの時、誰も写ってなかったよね!」
と笑って話すんでしょうね。
久しぶりに家族4人で過ごした、本当に幸せな一日でした。
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