筋肉痛

デイサービスの職員さんやケアマネジャーさん、親せきや大阪に住む姉、はたまたご近所に
「息子は月に一回しか買い物に連れて行ってくれんから…やっぱ私も困るわね…」
と言っているらしいですが、本日も仕事前にお買い物に連れて行きましたが何か？
先週もその前の週もその前の週も毎週一回から二回買い物に連れて行っていますが何か？それとは別に
「そしたらよ、ついでにパンも買ってきてくんね！」
買い物に連れて行った帰り荷物を運んでいると、買い物を頼まれるのが通例になっていますがそれが何か？
「私しゃなんでも一人でせないかんから…」
と口癖のように言うお袋です。

そんなお袋の住む実家とすぐ側に建つ倉庫に簡単な作りの屋根（雨除け）を波板と垂木で作ったのは何年前でしょうか？
日曜大工が好きなオヤジと二人であーでもないこーでもないと作ったのは今となっては懐かしい思い出です。
何年前のことだっただろう…流石に学生時代までは遡りませんが、まだ僕が若干今よりスリムだったころだと思います。
垂木で作った骨組みに、ギッシギッシ言わせながら踏み歩き波板を釘で打ちつけると
「そんげ激ばしいすんな！壊れっしまうが！」
と下から支えの垂木を打ち付けながら、わざと揺らしながら歩く僕に親父が怒ります。
懐かしい思い出です。

あれから３０年…（キミマロ風）
あんなに頑丈に作った骨組みも、黒くなった腐ってるのような個所や、割れている個所、釘がさびている個所もあります。
何より先日の台風で肝心の屋根の波板がはがれている個所が目立ちます。
「ここ雨が漏るとよね…」
何もしないで言うだけのお袋は簡単です。言うだけだから。

先週保健所で営業許可の更新の手続きと講習会があるのでお昼から参加せねばならないということが、それならもう午前中に修理をしてしまおうと張り切って梯子をかけたのですが…。

三十年の月日は骨組みの老朽化だけではなく、僕の体重のビルドアップもかなりの勢いで進めていたのです。
一応、重さの分散化と足場のための板を三枚渡し…ゆっくりと板に乗せた足に体重を乗せていきます…
『ミシッ…』
と鳴れば
「ひぃーっ！」
『ギシッ…』
と鳴れば
「ひゃー！」
背中に嫌な汗が流れるのを感じながら、釘を打つのですが…金槌の当たらないこと当たらないこと。左手の親指と人差し指を何度も打ち付けながらなんとか二枚の波板を打ち付けることができました。
やっとの思いで梯子から降りたのですが、足はブルブル肩はパンパン、背中はズキズキ
よっぽど怖くて力んでいたのでしょう。
やっと終わったとヘナヘナとしゃがみ込みそうにまりながらもゆっくりしている暇はありません。バタバタとかたずけて、さぁお昼から保健所に行かなくてはいけません。
無事営業許可の更新手続きも終え、お店は休みでも忙しい一日を終えた次の日の夜のことです…。

仕事を終えて家に着くと…
「あれしゃがむと太ももが痛い…いや股関節も太ももの裏も、お尻も痛い！」
『イタっ！』
と思わず声が出るほどの痛みがしゃがむ度、歩く度、立つ度に電流のように全身を走ります。
特にトイレの便座に座ると、しゃがむための動きに痛みが走り、便座の形とお尻の痛い部分がジャストフィットしていて自分の体重でお尻の筋肉を抑え込み痛みが走ります。
おまけに腰、脇腹、背中、肩甲骨の間、首、肩、
胸と全身が痛みが走ります。
よっぽど怖くて力んでいたのでしょう…全身が筋肉痛です。

こんなに体中の筋肉痛を味わったのは、中学一年生の最初に部活に入ってシゴキなのかイジメなのか理不尽な『声が出ていなかったバツ』と称する筋トレをさせられた時以来です…。

これから体を鍛えようと思っている皆さん。
トレーニングのために時間を割くことができないと諦めているそこのあなた！
近くにある壊れそうな屋根に上ってのトレーニングが一番短期的に効果があるかもしれません！お勧めです。

…しかしあれから三十年（キミマロ風）、僕の体も随分老化しました…筋肉痛が翌日の夜に出るなんて…