あせも

♪毎日毎日ぼくは鉄板の～
♪前に立ってあせもになっちゃうよ～

みなさんなんだか涼しくなってきましたがいかがお過ごしでしょうか？
僕は全身･･･頭の先からつま先まで至る所が真っ赤に立派にあせもになって、寝てる間にかきむしってしまいいたるところに『つ（かさぶた）』ができてヒリヒリイライラしています･･･。
そりゃそうですよね･･･毎日9時間、週に2回のアンコ炊きも入れたら14時間、鉄板の前（釜の前）で仕事してるんですもの･･･。
毎年恒例のあせもなのですが･･･今年は特に酷い気がします･･･。

それはさておき、今年もたくさんの方にカキ氷、特にフルーツ白熊を求めてご来店いただきありがとうございました。
今年はヒーバーの初盆であったため、お盆期間中に3日も休んでしまいました･･･
３日も！
当初は２日間の予定でしたが、３日目の早朝５時の事です。
朝早くから電話のベルが鳴ります･･･嫌な予感･･･受話器を上げると予感的中です
「･･･今日まで休もかい･･･？」
「･･･」
返事をする気にもなりません。
「なんけ！返事もせんでかい！いいわ！私どんが死んでもいいんなら店しようや！」
また始まりました
「死んでも･･･」『ガチャ！』
腹が立つ！途中で電話を切ってやりました。
あんなジジ・ババですが死んだら困ります。また来年初盆せんとイカンくなると、また３日休まないといかんくなるからです！
死なせないように、たえがたきをたえしのびがたきをしのんでお休みとさせていただきました。

そんななか、我が延岡が誇るアームレスリング日本チャンピオン岩永圭介さんがご家族連れでご来店いただきました！
試合中は鬼のような形相で相手の腕をへし折らんばかりの勢いの岩永圭介さんなのですが、普段はニコニコ朗らか
「フルーツ白熊とハムタイ３個♪」
と言葉の終わりに♪がつくようなやさしいしゃべり方をしたりするんです！

『お！そうだ！ちょうどよかったちょっと質問してみよう！』
先日の事です、県外に住む友人と電話で話しているときに
「タカちゃん（撲のこと）筋トレスキだったよね！」
スキってほどでも無いし、腕立て腹筋スクワットを自宅でお金をかけずに（ここがキモ）楽しんでいるんです･･･
「なんけ！腕立てするとけ？金かからんでいいよ（哀）」
「いや今度子供のレクリエーションで、休みの日に親も参加する家族ぐるみのイベントにすることになったのよ！」
そうそう･･･そんなのがあるんですよ！
ウチは土日祝日はなかなか休めないので僕は参加したことがありませんが･･･。
「そしたら、一人の筋肉自慢のお父さんが『親父対抗腕相撲大会しませんか？』なんていうもんだから･･･ほかのお父さん方も引くに引けなくなっちゃって。でも子供の前で負けられんじゃろ！」
そりゃそうでしょう･･･子供の目の前で父親の負ける姿を見せるわけには行きません！
「ほいで･･･お前も腕相撲すると？弱えかったがね！娘さんのまえで大丈夫とけ？」
「じゃかい短期間に腕相撲が強くなる方法を聞きよるっちゃがね！なんかいい方法しらん？」
そんな都合の良い筋トレなんかしりません！それに短期間に強くなるなんて虫のいい話も聞いたことありません！

そんな時に『渡りに船』とはこの事です！目の前の腕相撲全日本チャンピオンに聞かない手はありません！
「岩永さんちょっとお聞きします･･･といってもこんな虫の良い話を聞くのも失礼なんですが･･･」
と前置きして事の次第を聞いてもらいました。
岩永さんは『ウンウン』と頷きながら真剣に聞いてくださって･･･一瞬考え込む表情をしてこう答えてくれました。
「高田さん･･･ココです！ココ！」
自分の分厚く鍛え込まれた胸をポンポンと叩きながらニコリと笑います。

ほう･･･知らんかった！腕相撲に強くなるには『大胸筋』がポイントなんやね！
上腕二頭筋とか腕を鍛えるもんだと思っていたけど、やっぱり全日本チャンピオンが言うことがちがう！
「そうですか！『大胸筋』なんや！どんげやって鍛えたらいいじゃろか？やっぱりベンチプレス･･･」
「チッチッチッ･･･」
まるで往年のスター宍戸錠演じる「エースのジョー」ばりのチッチッチッで僕の話を遮ると
「違います！ココ！･･･ハートです！ハート！負けない心♪」
僕の胸をグローブみたいな大きく分厚い手でポンと叩きながらニコリと笑います。
「付け焼き刃のトレーニングで簡単に強くなったら僕たち（アームレスラー）誰も苦労しませんよ！でもお父さんの気持ちも分かります･･･だったら絶対に負けないと自分を信じる強いハートを持つことしかないんじゃないかしら！」
胸にしみますね･･･。
これ僕なんかが言っても説得力ないですもん！
日本中の強敵を倒してきた、世界中の強敵と戦ってきた、一流の男が口にするから胸にしみるんです！
やっぱ格好いいわ岩永圭介さん！ますます大好きになっちゃいました！

･･･後日友人には自分の言葉のように伝えさせていただきました･･･
「チッチッチッ･･･そんげな簡単に腕相撲は強くならんとぞ･･･まずはハートよ！ハート！ハトじゃねーとぞ！負けないハートぞ！」
果たして彼の胸にはしみこんでいったのか？