北海道産小豆
2015/07/15
ありがたいことに僕には友達がたくさんいます。
僕のコトをまるで『我が事』のように本気で心配し、怒り、喜んでくれることは勿論、当店高田万十の事業計画を独自に考案してくれたりします。
えきまちマネージャーのU氏は当店の未来を移動販売に見いだし、事業計画と資金計画等々これからの展開を考えてくれます。
元某レンタカー会社営業職(営業成績日本一で表彰経験あり)のO氏は、冠婚葬祭・祝い事での『おめでたい』をキーワードにしたアプローチのタイ焼きの販売計画を考案してくれています。
元工業用ロボット製造会社でSEをしていたK氏は、僕が一日焼き台の前で焼いていることが問題である(営業や対外的な交渉ができない)と考え、自動焼成装置のプログラムを検討してくれていたりします。
ありがたい話です。
お互い自分の仕事に忙しい中、久しぶりに会ったかと思うとそれぞれの高田万十に対する事業計画を熱く語ってくれます。
ありがたい!ありがたいんです!
でもですね・・・
「もうやめちょってくんね!」
が座右の銘・・・我がお袋は、
「K氏が自動製造の・・・」
「もうやめちょってくんね!」
「U氏が補助金の・・・」
「もうやめちょってくんね!」
「O氏が『おめでたい焼き』って・・・」
「もうそんげなことは良いから!やめちょってくんね!」
僕は獅子ではありませんが・・・身中の虫が何かと抵抗してくれます・・・。
そんな身中の虫が最近
「私の悪口ばっかり書きよるじゃろ!」
とクレームを付けてきました。
「こないだ買い物しよったら『あら!万十屋のおばちゃん!・・・組合の日帰り旅行にいけばよかったのに!(facebook参照)』って言われてよ!他にも『息子さんのホームページに色々書いてありますね!』って言われてから!私しゃどこに行っても監視されちょるごとあってきがやすまらんわ!もう悪口は書かんでくんね!」
と真剣な表情で訴えます。
僕も男です!親の悪口なんて絶対に書かないと約束します!
「わかった!悪口は絶対書かないわ!」
絶対です!男に二言はありません!
僕はちかいます!事実しか書かないと言うことを!
これまでと変わらず事実しか書きません!絶対です!
先日補助金の申請の申請書作りに、美人中小企業診断士の馬場愛子先生のお力を借り自店の長所・短所を具体的に書き出すという作業をしてもらいました。
そのなかで色々思いつくまま頭に浮かんだ言葉をランダムに言うと、先生が伝えやすい・書きやすい言葉で板書してくれます。
さらに思いつくまま
「使用しているアンコは自家製です!使用している黒あん・小豆も白あん・手亡豆も北海道産です」
と別に当たり前の事なので言うまでの無いかなと思いつつポソポソ・・・言うと
「え!高田さんの自家製アンは北海道産なんですか?」
思いの外先生が反応します。
「はい!どっちも北海道産ですよ!・・・知ってます?高いんですよ・・・ものすごく高い!」
「知ってますよ!それなんでもっとアピールしないんですか?」
なんでと言われても・・・以前は『十勝産小豆使用』のシールをお店に貼っていたこともありますが、だからといって何も変化も無かったですし・・・。
「・・・アピールしたほうがいいですか?」
「当然です!」
だそうです・・・。
たまに、ごくたまに
「小豆は何処産?」
とちょっとザーマスな感じのマダムヤンなお客さんに聞かれることがありますが
「うちは北海道産を使ってますよ!」
とお袋が答えると
「また-!(こんなお店で)北海道産の小豆を?」
と信用してもらえないこともあります。
「うちは北海道産使ってますよ!」
お袋もムキになって親父のアン炊き釜の作業場に行き小豆の紙袋をもってきて『北海道十勝産小豆』の文字を見せることもありました。
正直にいいます!小豆は相場制ですのでものすごく高騰してどうしても買えなくて中国産を使ったこともあります。しかも中国産は北海道産のほぼ半分の値段で買えるんです。
・・・でもやっぱり北海道産小豆は「赤いダイヤ」と言われるほど高くても、やっぱり品質が素晴らしいので多少高くても無理して買っているんです・・・。(白あんの手亡豆はもう少し高かったりします・・・)
無理して高いの使ってます!と正直にアピールした方が良いとのことなので、この場を借りてアピールさせていただきます!
「良い豆使ってます!高い豆使っています!安全な国産の豆を使っています!そんな高田万十に・・・そんな高田万十に清き一票を!」
「でも国産は高いよね・・・」
思わず友人の『種・苗のことならまかせとけ!』サンコー農園ウツタカ君に愚痴ってしまいます・・・。だって本当に高いんですもん!
「じゃったら自分でつくったらいいっちゃが!」
えっ?
「人類の農業の歴史は長いでしょ!長い間の試行錯誤の末、今ある穀物・野菜は作られ続けている品種が残っているわけでしょ!ということは、育てやすい・収穫しやすいものが今なお作られ続けていると言うことですよ!」
普段はプロ並みの音響技術の話と、最近はまった自転車の話しかいないウツタカ君・・・博識なのは知ってたけど・・・趣味以外にも・・・得意な分野があったのか・・・。あっ!こっちが本業だ!
「でも素人じゃ作れないじゃろ!そもそも畑がないわ!」
そうなんです・・・だって俺万十屋!
「いや!今は農業をしている方の高齢化がすすんで、手を入れきらない畑がたくさんあるんですよ!逆に使って欲しいと思う農家さんも探せばあるはずですよ!」
・・・むむ。(誰かが真似をしている川平慈英のまねのまね)
「それに小豆が高いのだって、決してこの品種の栽培が難しいとかじゃ無くって、作付け量が少ない、少ないから価格が上がる、と言うことだから、僕がちゃんと教えますから!高田さんでも出来るはずですよ!」
むむむ(川平慈英の真似をする博多華丸 風)
オマケに電卓を出してきて、高田万十の年間使用量から作付けの面積と小豆の量を算出してくれます・・・。
むむむっ!(川平慈英風)
折しも『のらくろ三等兵』以来、主人公が出世していくサクセスストーリー『課長 島耕作』がとうとう会長にまで上り詰め新たな展開をはじめた『会長 島耕作』の作中でもハツシバ電産も日本の食糧自給率の低さに新たな事業展開を求め工場的『農業』に乗り出そうとしている昨今です!
高田万十のアグリカルチャー化も時代の流れかもしれません・・・
「あのよ・・・会社じゃねーっちゃけどよ、自社農場で小豆を・・・」
「そんげなことはやめちょってくんね!馬鹿なことばっかり言ってから!あんたは本当にやらしいわ!」
『40年ぶりに来たけど、ひとつも変わっちょらんでうれしいわ!いつきても変わらないでいてくださいよ!』
お客さんに言われることがあります・・・。変わらないんじゃないんです・・・やめちょかないかんから変われんのです・・・。
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